ポエトリー・オン

「和の良さを、届かない場所へ届かせる。」​XLAMPが紡ぐ未知なるエンターテイメント

2025.10.31

ギター・ベース・ドラム。和太鼓・尺八・琴・三味線。扇子・番傘・ファンベール・刀。ダンス・アクション・アクロバット・殺陣……

これらのキーワードを「和ROCK」という言葉に詰め、唯一無二のパフォーマンスへと昇華しているのが、2020年4月デビューの5人組グループ『XLAMP(クロスランプ)』だ。

「日本文化の素晴らしさを世界へ」を旗印に掲げる彼らは、これまで浅草公会堂での単独公演やマレーシア公演など、さまざまなステージで華々しい結果を残してきた。

そんな勢い止まらぬ​XLAMPが、2025年11月3日に『XLAMP単独公演2025 『千紫万紅-其ノ弐-』in浅草公会堂』を開催する。本記事では、同会場にて2年越しで開催されるステージへの思いを聞いた。

インタビューでは真面目な雰囲気が漂い、活動への強いこだわりが一人ずつ紡がれていく。しかし、メンバー同士でおこなう他己紹介タイムを設けてみると、なんか急にわちゃわちゃし始めた。

左から:神山慎一郎・三輪翔志・中島礼貴・​二平壮悟・伊藤直樹

「和ROCK」が幅広い世代から支持される理由

ーー初めに、グループコンセプトである「和ROCK」がもつ意味を教えてください。

伊藤直樹:日本文化を象徴する言葉の「和」は、若者を中心に近寄りがたさを与えるケースがあります。そこにエンタメ要素の強い「ROCK」をかけ合わせ、和物の良さを幅広い世代に届けられるのが「和ROCK」のもつ力です。

神山慎一郎:ステージでは、ただ激しい音楽に合わせ歌い踊るだけではありません。

扇子や刀を使ったパフォーマンスなど、“和の技術を徹底的に見せる”瞬間があるところに、​XLAMPならではのメッセージがあります。

伊藤直樹:若者がROCK要素に興味を抱いてくれるのはもちろん、ご年配の方が「和」を感じて足を止めてくれる瞬間を見ると、グループが機能している実感が湧きますね。

ーー「和」の要素を増やすと舞台演出が多様になり、日々のステージに向けた練習が多忙を極めそうです。

​三輪翔志:三味線やバイオリン奏者とのコラボレーションなど、同じステージは存在しません。個々の練習に力を入れるのはもちろん、どの舞台でも毎回リハーサルを実施しています。

神山慎一郎:常に前回の反省を活かしつつ、進化させる意識はメンバー全員がもっています。会場の雰囲気を感じ取り、直前に番傘のパフォーマンスを取り入れるなどは日常です。

ーー和を打ち出すため、やはり海外での活動も意識しているのでしょうか?

伊藤直樹:国境を越えたグループになることは、結成当初から抱いている構想の一つです。ただ「日本を盛り上げられなかったら、海外も熱くさせられない」という根本的な考えは、どんなときでも忘れないようにしています。

「和ROCK」で言葉の壁をぶっ壊すためには、まだまだパフォーマンスレベルを上げていく必要があるといえますね。

中島礼貴:『JAPAN EXPO マレーシア2023』に参加できたことは、グループが海外での活動をより意識するきっかけになりました。日本文化が好きな海外の方たちからの大きなリアクションは……はっきりいって最高です。

ーー​二平さんは、11月3日に控えるワンマンライブで三味線を披露すると聞いています。

​二平壮悟:はい、三味線は未経験だったのですが、やると決めてからは練習に明け暮れる日々を送っています。

僕はほかのメンバーのように得意分野がないので、今回の挑戦をきっかけにして一皮むけるつもりです。でもカラオケボックスで練習しているので、気分転換でちょっとカラオケを楽しんじゃうときがありますね。

神山慎一郎:急に何の話をしてるんだよ……。

メンバー他己紹介タイム

ーーみなさんのことを初めて知る人に親近感をもってもらうため、メンバーの他己紹介タイムを開催してみたいと思います!

​神山慎一郎から​三輪翔志へ

神山慎一郎:パフォーマンスすべての工程に真剣なメンバーのなかでも、いちばん真面目な性格をしています。​二平と同じ時期に加入したからか、ライバル意識もしっかりと持っており、とんでもない負けず嫌いです。

加入当初は人見知りな面が目立ったけど、グループでの活動をこなす度に明るさが増してきました。弱さと強さをさらけ出しながら成長していく、まるで漫画の主人公のようなやつですね。

三輪翔志:実は、度を超えた人見知りでして……。でも居心地の良いこのグループで、まずはメンバーに心を開けたのが良かったですね!

神山慎一郎:翔志が入ったばかりの頃、合流したときの第一声が下を向きながら「……すぅ。」だけだったのは衝撃だった(笑)。いまでは​、翔志のどデカい「おはようございます!」の声で1日が始まっています。

​​三輪翔志から神山慎一郎へ

三輪翔志:「自分は嫌われてもいい、嫌われ役になってもいい。」そんな思いを抱きながら、グループやメンバーの成長を第一に考えてくれるのがしんちゃんです。僕たちが良い方向に向かうよう、ときには真剣に怒ってくれます。

神山慎一郎:俺は常に「全員がやりたいことをできているグループ」でありたいと感じていて。自らの信念を崩さないといけない間柄だったら、いっそのこと離れるべきだとも思っています。

そんな考えを実現するなかで、俺の経験やこれから知ることは全部共有してあげたいんです。そして逆に、みんなが得たものも受け取りたいと思っています。

三輪翔志:パフォーマンスの向上を目指すなかで、しんちゃんからの言葉が活きる瞬間がたくさんあるんですよ!表面的なことだけでなく、生き方というか、精神的な部分でもアドバイスをもらっています。

でも結局はめちゃくちゃ優しくて、いじれる隙もしっかり作ってくれるんです。「頼れるアニキ」って感じですね!

中島礼貴から​二平壮悟へ

中島礼貴:もともと知り合いで、メンバー募集が始まったときにすぐ手を挙げてくれたのが​壮悟でした。

その心意気のまま加入してもらったものの、ダンスの振り入れが始まったときに​壮悟の顔を覗いたら、もう信じられないほど“真っ白”になっていて(笑)。

あのときは正直「こりゃまずい」「ちょっと……間違えた?」と一瞬思いましたね。

でもこいつはストイックな性格で、絶対に途中でめげないのも知っていました。いまでは、グループに欠かせないメンバーの1人として活躍してくれています。

​​二平壮悟:初めて扇子を持って踊ったときに、あまりの難易度の高さに驚いたのをよく覚えています。使ったことのない指の筋肉が酷使され、いままで培った経験だけでは太刀打ちできない現実に、当時は絶望していました……(笑)。

中島礼貴:こいつの不器用だけど必死に頑張る姿は、俺にも響いています。しゃべるだけで人を惹きつける力があるし、ずっとルーキーのような感じが可愛いというか、おすすめですっ!」

​​二平壮悟から​中島礼貴へ

二平壮悟:かっこよさと高い歌唱力をもっているだけもすごいのに、どんな振り付けでもすぐ自分の物にしてしまいます。センターに立つべき存在であると、誰もが見た瞬間にわかる「完璧人間」です。

中島礼貴:​普段は「ガラが悪そう」「喋りかけんなオーラが出てる」など、散々な第一印象を受けることがありまして……。でも、実際には全然そんなことないんですよ!

話すと印象がどんどん回復してくれるのが嬉しいので、いまではポジティブに捉えています。

​二平壮悟:そうそう。こんなかっこいいのに、めちゃくちゃ腰が低いです。そしてAIのようになんでも正確かと思いきや、たまに失敗もするんですよね。

その様子を見ると「あ、人間なんだ」とちょっと嬉しくなっちゃいます(笑)。

メンバーより伊藤直樹へ

神山慎一郎:リーダーという立ち位置に甘んじることなく、フラットな目線でチームを引っ張る存在。組織のトップも兼ねた難しい立場を、嫌な顔一つせずこなしてしまうヤバい人です。

二平壮悟:僕がMCでわかりにくい発言をしたときでも、直樹くんが上手く拾ってくれます。お兄ちゃんのような頼れる存在でありながら、お父さんのような温かさを感じる瞬間もある人ですね。

中島礼貴:俺たちが何を言っても、否定から入らずにまずは聞いてくれる。そしてより再現性のある方向へ導いてくれるところに、リーダーの器を感じています。

​三輪翔志:僕が目の前のことで必死になっているなか、リーダーはずっと未来を見ている気がします。そしてこんな変わったメンバーを綺麗にまとめ上げているからこそ、逆にすごく変な人だといえますね。“僕だけはまとも”なのですが。

伊藤直樹:俺自身は、リーダーという肩書をあまり気にしていません。メンバーとは常に同じ目線でいたいし、何より一緒に楽しみたいので!

ただ少し意識しているのは、グループ内で遠慮なく意見を出し合える雰囲気づくりです。いまは1~2年目と比べてメンバー間の距離もグッと縮まり、​XLAMP全体の空気がどんどん良くなっているのを感じています。

ーーごめんなさい。​三輪さんが“僕だけはまとも”と言っていたように聞こえました。

伊藤直樹:いや、彼は結構な変質者ですよ。

神山慎一郎:危ないですね。

「和ールドエンターテインメント」の頂点へ

ーー最後に、11月3日に控えた『XLAMP 単独公演2025 『千紫万紅-其ノ弐-』in浅草公会堂公演』の意気込みをそれぞれお願いします。

中島礼貴:「果たして俺は、この大きなステージに立てる器なのだろうか?」2年前、初めて浅草公会堂でのワンマンライブが決定したときは、そんな不安ばかりが渦巻いていました。

でもいまは、さまざまなステージからたくさんの景色を見てきたからこそ、“来てくれた人を全員満足させてやる”という思いと自信にあふれています。

二平壮悟:今回のステージが、よりたくさんの人にグループを知ってもらえるきっかけになればいいなと思っています。来てくれた人全員が「11月3日・文化の日は、​XLAMPの日!」そう言葉にしてくれるような公演にしたいです。

三輪翔志:公演に足を運んでくださる人はもちろん、自分自身でも「今までで一番楽しいステージだった」と思える日にしたい。ライブを重ねるたびに上がるハードルを飛び越えられるよう、まさに命がけで臨むつもりです。

神山慎一郎:俺たちは「和ールドエンターテインメントの頂点に立つ」という目標を掲げています。その夢を実現できると証明する“1歩目”であり、​グループの強い覚悟を見せられる公演にするつもりです。

伊藤直樹:何よりも、応援してくれるファンの方に対する感謝の日であること。そしてグループとしては、次の具体的な目標や“あらたな挑戦心”が生まれる公演になればいいと思っています。

もちろん日本武道館など、大きなステージに立つことは夢の一つです。でも俺たちはステージの大小関係なく「​XLAMPが来ればこの街が盛り上がる」と思われる存在であり続けたいと思っています。

この公演をきっかけにグループの輝きをさらに増し、普段は届かないような場所に「和」の良さを届けていくつもりです。

ワンマンライブに向けた、各メンバーのドキュメンタリー動画はこちらから
※伊藤直樹(リーダー)&神山慎一郎(アニキ)のメンバー評付き

中島礼貴

大エース by神山慎一郎

彼はもう、かっこいいの正解。礼貴と出会ってから、本物のイケメンとはなにかを知り自信を砕かれた日もありました。エースでも若手エースでもない、大エースの称号を送りたい。

二平壮悟

若手研修医 by神山慎一郎

現場に入るけど慌てていて、つい代われ!といいたくなる。でもそこがこいつの魅力。

​三輪翔志

バイトリーダー by伊藤直樹

裏ではかなり世話焼きなイメージが。率先して道具を綺麗に整頓してくれています。

神山慎一郎

中間管理職 by伊藤直樹

グループの先輩として立ち回りつつ、組織としては俺を上に見立てて行動してくれる。そんな大変な立場を、本人は楽しんでくれています。​

伊藤直樹

野球部の顧問の学年主任 by神山慎一郎

「野球部では熱血な指導をする顧問。それ以外の時間は、生徒をバシッと指導できる学年主任のような存在。つまりザ・リーダー。

​XLAMPオフィシャルサイト

https://www.xlamp.net/

​XLAMP公式「X」

https://x.com/XLAMP2020

XLAMP 単独公演2025 『千紫万紅-其ノ弐-』in浅草公会堂

公演日時:2025/11/3(月)

開場時刻 15:00 / 開演時刻 16:00

会場:浅草公会堂

チケット情報はこちらから

https://ticketdive.com/event/8ZfoFCSuf9RhibqE6Uix

川上 良樹

『ポエトリー・オン 』編集長
エンタメ・ビジネス領域にて多数のインタビュー記事を執筆。 舞台の表側だけでなく、裏側にもフォーカスした取材をおこなう。https://kawakamiyoshiki.edire.co/