ポエトリー・オン

グラビアとアイドル、それぞれで自然な自分を表現する“池本しおり”という魅力。

2026.04.23

2nd写真集『ほんとのしおり。』を発売し、2年前よりも大人の色気を放つ池本しおり。

グラビア活動からスタートして、アイドルとしては5年目を迎える今、彼女は自身の成長をどう考え、どのような未来を描いているのか。

素の彼女に本音を語っていただいた。

取材・文 松原大輔
撮影:てらだせな

柔らかさをイメージした2nd写真集『ほんとのしおり。』

――2nd写真集『ほんとのしおり。』が発売されました。このタイトルはどのように決められたのでしょうか。

池本しおり(以下、池本) タイトルは、編集部の方が持ち寄ってくれた20個以上の候補から選びました。

「セカンドラブ」「連れてって」「2度目の恋」など、写真集のストーリー性を感じられるものが色々あったのですが、その中でしっくりきたのが「本当のしおり。」と「ほんとのしおり。」です。

タイトルも含めて自分を柔らかく見せたいなという思いから、ぜんぶひらがなの「ほんとのしおり。」に決めました。

――柔らかさを伝えたかったのですね。

池本 そうですね。衣装も今までにない大人な色味のものが多くて、前回の写真集とは全然違います。

大人びた中でも私の普段の素の表情も見せていく。そんなタイトル通りのイメージで撮影はできました。

―― 特にお気に入りの写真を教えてください。

池本 何枚もあるんですけど。ワンちゃんと一緒にいる写真が気に入っています。表情が本当にいつもの自分なんです。

普段ライブに来てくれているファンの人も、これはいつものしおりの写真だなって思ってくれると思います。

目立ちたくなかった幼少時代

――18歳で上京されたわけですが、改めて芸能活動を始められた経緯を伺わせていただきます。小さい頃からモデルやアイドル活動に興味があったのですか?

池本 正直、特に興味はありませんでした。高校の頃も、普通に生きていければいいやと思っていて。

転機は原宿でスカウトを受けたことです。家族からの意見もたくさん聞いたうえで、“芸能活動は誰でもできることじゃないから、まずは挑戦してみよう”と思い決めました。

――上京する時は目標などありましたか?

池本 まったくありませんでした。芸能界のイメージ=テレビの向こう側の人だったので、もはや目標の立てようがなかったのかもしれません。

それに、まさか自分がアイドル活動をするとは思ってもいなかったんです。兵庫にいたときは、ライブアイドルという言葉を聞いたこともありませんでした。

――ライブアイドルを知らなかったわけですね。

池本 そもそもアイドル文化にあまり触れていなくて、テレビによく出ている『乃木坂46』さんは知っている程度でした。

そんな状態の中、初めて事務所の先輩グループ『26時のマスカレイド』(2022年解散)のライブを見学させてもらう機会があったんです。

その時に「こんな世界があるんだ! 凄い!」って衝撃を受けて……。元々、私は人前に出るのが好きではなかったんですよ。でもあの時はほんまに心動かされましたね。

目立ちたくないタイプなはずなのに、アイドルをやってみたいと思えたのが自分自身で驚きでした。

アイドル2年目に起きた意識の変化

――心動かされたステージに、アイドルとして初めて立った時はいかがでしたか?

池本 初ステージはやばかったです。脚がガクガクで、もう自分でもわかるぐらい震えていました。それまで手は震えたことはあったけど、脚が震えるのは初めてで……。

レッスンの頃から、ダンスの先生には瞬きが多いと何度も注意されていました。当時の映像を見てみると、目をずっとパチクリさせているし、表情もなくて本当にガチガチでしたね。

ライブでは常に緊張している感じで、1年目はアイドルになりきれていなかったです。

――その日々からアイドルとして5周年を迎えるわけですね。やはりアイドルとしてもご自身の成長を感じますか。

池本 もう大成長です! 今は会場全体を見渡す余裕があるし、ファンの方の反応を感じながらパフォーマンスできるようになりました。

もちろん程よい緊張はしますが、ライブに来てくれた皆さんに楽しんでもらえるようにステージに立っています。

――もの凄い成長ですね。意識が変わった出来事などがあったのでしょうか。

池本 気が付いたらですね……。でも2年目に新メンバーが加わり、新体制がスタートした時期は意識が変わったと思います。

新メンバーだけど後輩という意識はなく、一緒にグループを作り上げていく仲間として活動していく中で、私自身も一気に成長できた感覚はありました。

グラビアとアイドル、2人の池本しおり

――お話を伺うとグラビアとアイドルと活動をご自身で上手く切り替えられている感じがありますがどうでしょうか。

池本 うーん、どうなんだろう。そもそも私はスイッチがないタイプの人間なので、プライベートも仕事中もあまり変わらないと思っています。

ライブ中も“切り替えるぞ”みたいな感じではなく常に自分。特典会でファンの方と話す時も、もうこのまま。アイドルとグラビア活動の両立をする中で、ストレスを感じたこともありません。

でももしかしたら、無意識のうちにスイッチを切り替えているのかもしれないですね。

――普段のままでありながら、先ほどのお話ではあまり人前に出たくなかったという気持ちもあり、それが徐々に変わってきたということですね。

池本 そうですね。今も、人前で緊張してしまう根っこの部分は変わっていないと思います。

でも実は、子どもの頃から「身内の中では目立ちたい……」みたいな気持ちはありました。今ライブが自然に出来ているのは、ファンの人たちも私の身内に入ったからだと思っています。 

――グラビア活動、アイドル活動とご自身の活動の軸は今後どんな形になりそうでしょうか。

池本 どちらにも共通するのは、とにかく飽きられない存在であり続けること。

グラビアでは、写真集を出すたび「前回とはまるで違うよね」と言ってもらえるくらい、新しい池本しおりを見せていきたいと思っています。

アイドルもビジュアルをちょっとずつ変えてみたり、パフォーマンスのやり方を変えてみたり、自分がいいなって思った人を真似してみたり――飽きられないようにする努力は、今後も続けていくつもりです。

――お話を聞いていますと、グラビア活動の池本さんはアイドル活動の池本さんを客観的に見ており、その逆もある。両方にしっかりとした軸がありますね。

池本 あー! 確かにそうですよね。グラビアから始めてアイドルやっているからかな。それが逆だったら、どういう気持ちだったんだろう。

――確かに違ったかもしれませんね。どちらも魅力的なお仕事かと思いますが、アイドルの魅力はなんだと思われますか。

池本 そうですね……。グラビアから知ってファンになり、ライブに来てくれる方も多いんです。お話をした方からは「思ってたよりもっと明るいんだね」と声をかけてもらえることもあって。

私の動いている姿を見て、イメージが変わったと言ってもらえるのは素直に嬉しいですね。写真だけでは伝わらない池本しおりの姿を見せられるのは、アイドルの魅力のひとつだと思っています。

――それでは最後に、アイドル活動とは異なるグラビアのやりがいがあれば教えてください

池本 プロのカメラマンさんと向き合う中で、ライブでは見せない表情を切り取ってもらえることです。

今回の写真集にも、かっこいい大人なイメージだけでなく、素の笑顔もたくさん収録されています。

今の池本しおりが写真として残るって、本当に素敵なことですよね。みなさんに私の魅力を1から100まで感じてもらえるのは、グラビア活動があるからこそだと思っています。

作品名: 『ほんとのしおり。』(ワン・パブリッシング)
発売日: 2026年3月26日発売
定価:3,960円(税込)

公式サイト:https://one-publishing.co.jp/books/9784651205809/

池本しおり

2002年12月15日生まれ。兵庫県神戸市出身。身長150cm。B81・W54・H85。血液型A型。プラチナムプロダクション所属。

2020年4月に『週刊ヤングジャンプ』の名物企画「制コレ'20」のファイナリストとしてグラビア活動を開始。グランプリ受賞はならなかったが、同年8月発売『週刊プレイボーイ』で単独グラビアデビュー。ミニマムとグラマラスを掛け合わせた“ミニグラの超新星”というキャッチコピーで話題となる。

2021年1月からはアイドルグループ「テラス×テラス」としての活動も開始。2025年にはグループ名を心機一転「テラテラ」に改名し、グラビアアイドルとグループアイドルのハイブリッドとして現在も活動中。 2026年3月30日には「テラテラ5周年ワンマンライブ~ひまわりの軌跡~」を開催。

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松原大輔/Daisuke Matsubara

富山県出身。編集者・ライター・YouTubeプロデューサー。中央大学法学部卒。在学中より故・永谷修氏に師事。大学卒業後、講談社生活文化局にて編集見習いとなる。その後、文藝春秋『Sports Graphic Number』編集部などで編集者・記者を経て、2018年に独立。書籍の企画、編集や執筆活動、YouTubeの動画制作・プロデュース、イベント企画、アーティストマネジメントなどを行っている。DJパインマツとしても活動中。 X:@matsudai0228