ポエトリー・オン

点染テンセイ少女。“5周年の覚悟と決意”グループ念願のZepp公演で10人がパワフルに躍動

2026.04.27

10人組アイドルグループの点染テンセイ少女。が4月23日、東京・Zepp Shinjuku (TOKYO)で単独公演「8th ワンマンライブ『クラゲ鉄道,エソラ行き』」を開催した。2021年4月23日のデビューから5周年を迎えた当日は、17曲のパフォーマンスを披露。ストーリー仕立てのステージングで、大勢の“村人T”(ファンの愛称)の心をつかんだ。

 点染テンセイ少女。は、ライトノベルの世界観をコンセプトにした"誰か"の物語を歌うアイドルグループ。メンバーは日向しおん、那華喜シイナ、麗シュウ、美雲はに、コハクカーニバル、シュンカアキ、アオハルラムネ、空士ヒマリ、​日暮刹那、そして、2026年2月に加入してまもない笑愛はづきの10人だ。 

 デビューから5年の歩みでは、毎月開催される「早朝ワンマン」や、富士山から池袋までの道のりでメンバーがタスキを繋いだ100km駅伝などのチャレンジを重ねてきた。ステージでは、青春を感じさせるエモーショナルオルタナティブロックの楽曲の数々で“村人T”の感情を揺り動かし、朗読劇も取り入れたパフォーマンスで独自の世界観を築く。 

 デビュー5周年を迎えたZepp Shinjuku (TOKYO)公演では、株式会社ファクトリージャパングループによる国内外に300店舗以上を展開する整体・ボディメンテナンスサロン「カラダファクトリー」が協賛。同サロンの都内5店舗で5月31日まで、グループの限定オリジナルトレカ付きプラン『点染テンセイ少女。推しごと 30分コース』の施術ができることを受けて、会場では、プラン予約者の先着100名に限定クリアファイルがプレゼントされた。

アイドルグループにとって憧れの地・Zepp Shinjuku (TOKYO)を埋め尽くした本公演。期待高まるステージではグループが数々の楽曲を披露し、幕間ではライブタイトル『クラゲ鉄道,エソラ行き』の朗読劇を展開した。

スクリーンが灯り、開演を告げるオープニングSE『転生しても空は“青”』でメンバーが登場。メンバーが勢いよく第一声を上げた『マインドサウンド』でパフォーマンスはスタートし、グループが躍動した。

 次の『プールサイダー』ではタオルを振り回すグループの動きに合わせて、フロアでもペンライトが揺れる。メンバーがキレのあるターンを決めた『チグハグQ&A』に続く『ぼくらの夏休み』では “村人T”によるコールが熱を帯びた。

 激しいギターサウンドが鳴り止み、朗読劇が展開。静かになったステージではスクリーンに深海の空間で遠くへ伸びる線路と、プカプカと海を行くクラゲたちが映る。

 シイナが「私たちは事務所からライブ会場の中に入っていった電車に乗っていました。珍しく全員が同じ電車に乗って移動していたら、いつのまにか電車は海の中を走っていた、と」と語った物語で、グループは“エソラ駅”に到着。劇中、コハクが「ひっかっれ!」と煽るたび、ペンライトに照らされたフロアでは同じかけ声が何度も繰り返された。 

 ステージパフォーマンスに戻り、グループが輪になってスタートする『文学少女のティータイム事件簿』では、メンバーの気迫あるヴォーカルでフロアの視線を釘付けに。スポットライトでステージが深紅に染まった『ランチ』では歌声が鋭さを増し、煽られるフロアもパワフルに立ち回る。

 スクリーンにMVを映した『終電終恋ラプソディ』の終盤では“村人T”とのシンガロングで会場の一体感が高まり、可憐なステップを踏む『泡恋メランコリック』に続く、4月28日にMVも公開されるライブ当日配信リリースの新曲『カイジュー接近中。』ではメンバーのソロパートが冴え、曲中では共に<頑張れ頑張れ>と声を合わせるステージとフロアの思いが重なった。 

説明1 説明2

 そして、電車の走る音と共に再びの朗読劇へ。ライブタイトルにもある“エソラ”は「絵空事」の意味。ただ、それは何か。物語が進むにつれて、メンバーはグループにとって「絵空事」だったこの日の会場、Zepp Shinjuku (TOKYO)が電車の終点だったのではないかとハッとする。

 しかし、電車は止まらない。絵空事とは「別の世界」へ行くことで、はづきが「アイドルになるって、別の世界に行っちゃうくらいの覚悟でやるんじゃないですか? そしていつまでも、アイドルとファンが夢に見た絵空事を叶え続けるものなんじゃないんですか?」とメンバーに問いかけると、物語が現実とリンクした。

 ステージへの覚悟を新たにしたグループのパフォーマンスは、後半戦へ。スポットライトがまたたいた『スターストーリー』では、メンバーが一糸乱れずに息を揃える。シンガロングで“村人T”との意思を確かめ合った『存在証明』、メンバーの笑顔が光る『虹彩エフェクター』に続き、スクリーンに星空を映した『キミがスピカ』では、ステージを所狭しと躍動。一瞬の静寂を経てはじまった『空想プロジェクター』では、メンバーが優しい歌声を繋いでいった。

この日最後の朗読劇では、刹那が「電車ってさ、テンテン(グループの愛称)そのものだったんじゃね?」と気が付く。そして、物語の終盤ではメンバーがそれぞれの目標を口にした。

 シイナは「みんなが望んでくれる限り、私はずっと“点染テンセイ少女。那華喜シイナ”です」と覚悟を決め、しおんは「みんなが辛いときに、苦しいときに私がいるから心が晴れるような、アイドル界で一番太陽みたいなアイドルになる」とアピール。はには「いつか、ワンマンライブをバンドセットでやりたい」と元気よく宣言した。

ヒマリは「みんなの笑顔が大好き。これからも君の笑顔のきっかけになれる、そんなアイドルになります」と明るさをみせ、刹那は「誰かの…ううん、あなたの居場所を作れるアイドルになる」と“村人T”に寄り添った。 

 コハクは「アイドル界のお笑い王に俺はなる…じゃなくって、笑いの耐えない毎日でこれからもずっとありますように」と願い、アキは「もっともっとみんなと色んな景色を見て、いつかは自信のない自分とサヨナラする」と宣誓。シュウは「憧れの人と約束したTOKYO IDOL FESTIVALのメインステージに立ちたい」と強くアピールし、ラムネは「お茶の間のアイドルになって、日本全国にテンテンの名前を轟かせたい」と未来を見据えた。

 最後、ステージの前に一歩進んだはづきは「応援してくれているみんなを今まで見たことのない最高の景色に連れていきたい」と伝え「この10人で日本武道館に立ちたい!」と宣言すると、フロアからは大歓声が上がり、「私、加入できて本当によかったです。テンテンって最高ですね」とメンバーや“村人T”に熱く語りかけた。 

 本編最後に披露した『ア・ビ・バ 〜I'll be back〜』では、メンバーの思いを受け取ったフロアの勢いが増す。パフォーマンス後には記念撮影が行われ、メンバーの「テンテン〜!」のかけ声を合図に「大好き〜!」の声で、会場が一体となった。

 本編終了後の会場では、アンコールを待ちわびるフロアからの「テンテン!」の声が会場を揺らした。スクリーンが灯り、スタートしたVTRではさらなる展開を告知。6月の新曲『ふたときメランコリー』リリース、8〜9月にかけて関東7都市を巡るツアー「懐風群青船」の開催、10月の4thアルバム『ハッチポッチ』リリース、そして、2027年4月28日に東京・EX THEATER ROPPONGIで行われるワンマンライブ「水槽越しの真空パレード」と、次々と告げられる新情報にフロアでは大歓声が上がった。

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 本編で披露した『カイジュー接近中。』のMVがスクリーンで流れたあと、ステージに再びメンバーが登場。アンコール1曲目『言っとくけど、この感情は恋じゃないからっ!』では、クラップや「テンテンテンテン!」のかけ声などで、フロアが息を揃えた。

 MCで、関わるすべての人びとへの感謝を熱く届けたコハクは「Zeppは、私たちがデビューしてからの大きな目標のひとつで、デビューしてちょうど5年、節目の日に夢の場所でこんなにも素敵な景色を見られたことが何よりもうれしいです」と吐露。

「私たちは泥臭く地道に頑張ることしかできないんですけど、その涙と汗をみんなが見つけてくれて『私たちがやってきたことは間違ってなかった』と教えてくれました。みんながいてくれたら、私たちはこれからも絶対に大丈夫です。みんながくれたエールを、次は私たちが何倍にして、何十倍にして返します」と“村人T”へと強く誓った。

 グループからの“エール”となったステージラストの『夢雫』ではメンバーの目に涙が光り、力いっぱいに躍動するメンバーに、フロアも力強い声援を送った。

 終演後には「終わっちゃったよ」「早すぎ〜!」とメンバーが名残り惜しみ、6年目を走りはじめたグループはフロアへ心からの感謝を伝えて、ステージをあとにした。

取材・文:カネコシュウヘイ
撮影:折田琢矢

点染テンセイ少女。

Official website
https://www.tensentenseisyoujo.com/

公式X
https://x.com/tenten_info

【新曲リリース】
2026年6月
ふたときメランコリー

【夏ツアー開催】
2026.08.06㈭〈神奈川〉川崎セルビアンナイト
2026.08.15㈯〈宮 城〉仙台spaceZero
2026.08.22㈯〈愛 知〉名古屋 RAD HALL
2026.09.03㈭〈埼 玉〉西川口 Hearts
2026.09.16㈬〈千 葉〉柏ThumbUp
2026.09.21㈪〈大 阪〉梅田ODYSSEY
2026.09.22㈫〈渋 谷〉渋谷近未来会館

アルバムリリース】
2026年10月
ハッチポッチ

【ワンマン開催】
2027.04.28(水)
9th ONE MAN LIVE
@ EX THEATER ROPPONGI
『水槽越しの真空パレード』

カネコシュウヘイ

フリーランスのライター、編集者。雑誌編集プロダクションを経て、2010年に独立。ももいろクローバーZをきっかけにアイドルのライブへのめり込み、以降は「現場主義」をモットーに、アイドルを中心としたエンターテインメント業界の取材に重きを置く。インタビュー、ライブレポートの両輪で。Xのアカウントは「@sorao17」。個人noteにも注力。